今回はPhotoshopで光エフェクトを使い、様々な物を光らせていくレタッチのやり方を紹介します。
光らせる対象の写真は、
- 月を怪しい月へレタッチ
- 花を幻想的にレタッチ
- 機械部品を動的にレタッチ
これら3つを順番に紹介します。
- Photoshopの基本的な操作
- 写真ファイルを開く
- レイヤーをいくつか使える
- 調整レイヤーというものを知っている
これらのことが多少知っているよ。という人へ向けた内容です。
また、最後にはレタッチの練習にオススメの本も1冊紹介してます。
Photoshopの練習として使えそうな方法がありましたら、是非真似てみてください。
Photohopで月を怪しく光らせるレタッチ方法
こちらは、フリー素材で見つけた満月の写真(左側)を右側のように怪しく光らせてみました。
やり方は、
- 選択範囲で月部分だけをレイヤーコピー
- 1でコピーした月だけにトーンカーブ
- 1でコピーした月レイヤの下にぼんやりとした光の追加
という流れで作りました。
レイヤー構成は次のようになってます。
今回のポイントは2つ。
①トーンカーブで怪しい感じのエフェクト
トーンカーブでは、極端なカーブにすると明暗の差がでてだいぶ怪しい雰囲気になってくれます。
類似作品として Photoshopで夏の空を3種類にレタッチしてみた方法の紹介 でも、調整レイヤーのなかで、『トーンカーブ』を使ったやり方を紹介してますので、参考としてどうぞ。
②月の部分を複製したことで、月の向こう側が光っているような光を加えた方法です。
この方法と同じようなやり方で、電球やガラスの瓶を光らせたやり方も書いてますので、参考にして下さい。
そして、トーンカーブと別レイヤーで作ったぼんやりとした光を組み合わせると次のようになります。

少しおまけに星も追加しました。
フリー素材や練習本にの中でダウンロードできる星ブラシを使っても良いですし、自作で星ブラシを作ってみると、オリジナル作品の幅は広がると思います。
星に関連する記事は別で用意してますので合わせてご覧ください。
次は、水面に浮かぶお花だけを光らせるレタッチ方法を紹介します。
Photoshopで部分的に光らせるレタッチ方法-池に浮かぶ花-
次はこの右側写真、水面に浮かぶ水連の花にスポットを当てたように、部分的に光を加えるレタッチ方法について紹介します。

次もまずはレイヤー構成をご覧ください。
- キャンパス左側が元の写真
- 右側に同じ写真をコピーしました
- 2でコピーした写真「水面に咲く花」をベース画像とします
- 水面に咲く花をコピーして、何かをレイヤーマスクしてます
- 上に光の元(黄色)を被せてます
という流れですが、これだけだとわからないので、順番にご説明します。
まずは、後で比較できるように写真をコピペして二つ用意しました。
右側へ配置した写真「水面に咲く花」をベースとして、これをさらにコピペして、コピーしたレイヤーには「レイヤーマスク」をかけてます。
このレイヤーマスクにはこのような仕掛けを施しました。
レイヤーの種類を覆い焼きカラーにして重ねると、明るくなるような効果がありますので、ちょうど水連の花のところだけに明るくなる効果を効かせた。
というイメージです。この時、塗りは45%にしてますが、お好みで調整してください。
100%にすると明るくなりすぎたので、45%程度にしてます。
さらに、その上には光の元をイメージした、黄色を「多い焼きカラー」の塗り30%で被せてます。
レイヤーの種類を「スクリーン」や「覆い焼きカラー」などを使うと、元の写真要素を残したまま明るくすることが出来るので、すごく便利です。
そして何も手を加えてないオリジナルと比べると、
この様に花のところだけを自然に明るくしてみました。
まるでスポットライトをあててるかのようにすることができました。
そして、さらにちょっと手を加えて合成写真に下のがこちらです。
蝶の部分だけを別写真から切り取ってきて、合成しました。
また、蝶に透明感を出したかったので、蝶のレイヤーをコピペして、二つ目のレイヤーは「スクリーン」にしてます。
せっかくだったので、跳んできたようなイメージとして、キラキラとした光を追加してます。キラキラした光は、先ほど月の周りに星を散りばめた時と同じようなやり方です。
蝶とキラキラした光部分については、以下のレイヤー構成を参考にして下さい。
次は、光る不思議なきのこ風のレタッチを紹介します。
Photoshopで車のターボに動きを加えたレタッチ
次はこちら。手を加えたのは、
- タービンにスピンぼかしの追加
- 振動で周りが少し振動しているようにぼかし
- 熱が出てそうなところを熱そうな色を追加
これら3つです。
回転しているようにしたい時は
スピンぼかし を使うと回っているようにPhotoshopが勝手に修正してくれます。
フィルター ⇒ ぼかしギャラリー ⇒ スピンぼかし
と辿っていくと出てきます。
スピンぼかしを選択すると、丸い選択範囲とぼかしを効かせたプレビュー状態のバウンディングボックスが出てきますので、位置を合わせます。
1.回転物の中心を合わせる
2.回転物の周りの輪郭をだいたいでOKなので合わせる
次は、回転している周りはブルブルと振動してそうなので、その部分だけを選択範囲で囲み、ぼかしを加えます。
この時、輪郭はハッキリとさせてしまうと違和感が出てしまうので、輪郭はぼかしておきましょう。
他の部分も少しぼかしを加えておいた方が自然っぽく感じたので、今回は他の部分はぼかしツールでぼかしを追加したのがこちら。

なんとなく動いてる感が出てきました。
最後に、この車のターボ部分は高熱になりそうなので、熱が出てる感を追加します。
熱を加えるイメージは、先ほど「月」や「水面に浮かぶ花」で光る感じを追加したように
トーンカーブで調整していきました。
今回トーンカーブは下の部分的に抽出した部分にだけにクリッピングマスク(そのレイヤーだけに効果を効かせるように)してます。
また、熱そうなイメージにしたかったので、トーンカーブで調整する時「レッド」を選択してグラフを少し上へ引っ張るとこのようになりました。
フォトショップで光らせる方法のまとめ
如何だったでしょうか。Photoshopをまだ始めたばかりの人にはちょっと難しかったかもしれませんが、
覚えるぞ!という気持ちで読んでくれた方でしたらきっと「なるほど」と思っていただけたところは一つくらいあったと思います。
大事なところを復習すると、
- 手を加えたいところは必ずコピペして行う
- トーンカーブを使うと怪しい感じにレタッチできる(月)
- レイヤーマスクで部分的にレイヤー効果を効かせる(花)
- 部分的に回転しているように変化を加えるのは、スピンぼかし(部品)
これらの一つでもあなたのスキルアップに貢献出来ましたら幸いです。
Photoshopレタッチ・加工の本を見ながら、私なりに手持ちの写真でレタッチしてみました。
ちょっとPhotoshopを起動したことがある人でしたら、すごく分かりやすい説明です。
また、完成されたPSDデータもDLできるので、自分の作業と比較しながら独学ができるのは嬉しいです。
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