今回はPhotoshopで光エフェクトを使い、様々な物を光らせていくレタッチのやり方を紹介します。
光らせる対象の写真は、
- 月を怪しい月へレタッチ
- 花を幻想的にレタッチ
- 機械部品を動的にレタッチ
これら3つを順番に紹介します。
- Photoshopの基本的な操作
- 写真ファイルを開く
- レイヤーをいくつか使える
- 調整レイヤーというものを知っている
これらのことが多少知っているよ。という人へ向けた内容です。
光エフェクトというとなんかカッコイイ響きですが、
簡単に言うと、様々な効果を付けることを『エフェクトをかける』と言います。この記事では、光エフェクトなので、光の効果を作っていくということですね。
Photoshopを使い、光や明るさをうまく使って、様々な効果を付けてちょっとカッコイイ画像を作っていきましょう!
また、光の当てる方法やライトを当てたような見え方にする方法、文字が発光しているようなやり方も記事の後半では紹介してます。
そして、私が独学でPhotoshopを土日に少し触る程度でも徐々に使い方を学ぶのにすごく役にたったレタッチの練習にオススメの本も最後に1冊紹介してます。
Photoshopの練習として使えそうな方法がありましたら、是非真似てみてください。
Photohopで月を怪しく光らせるレタッチ方法
こちらは、フリー素材で見つけた満月の写真(左側)を右側のように怪しく光らせてみました。
やり方は、
- 選択範囲で月部分だけをレイヤーコピー
- 1でコピーした月だけにトーンカーブ
- 1でコピーした月レイヤの下にぼんやりとした光の追加
という流れで作りました。
レイヤー構成は次のようになってます。
今回のポイントは2つ。
①トーンカーブで怪しい感じのエフェクト
トーンカーブでは、極端なカーブにすると明暗の差がでてだいぶ怪しい雰囲気になってくれます。
類似作品として Photoshopで夏の空を3種類にレタッチしてみた方法の紹介 でも、調整レイヤーのなかで、『トーンカーブ』を使ったやり方を紹介してますので、参考としてどうぞ。
②月の部分を複製したことで、月の向こう側が光っているような光を加えた方法です。
この方法と同じようなやり方で、電球やガラスの瓶を光らせたやり方も書いてますので、参考にして下さい。
<電球と瓶の光エフェクトの作り方はこちら>
そして、トーンカーブと別レイヤーで作ったぼんやりとした光を組み合わせると次のようになります。
少しおまけに星も追加しました。
フリー素材や練習本にの中でダウンロードできる星ブラシを使っても良いですし、自作で星ブラシを作ってみると、オリジナル作品の幅は広がると思います。
星に関連する記事は別で用意してますので合わせてご覧ください。
<星空みたいなエフェクトの作り方はこちら>
ぼんやりとした光エフェクトの一つとして、ネオン管手法もあります。
こちらはPhotoshopの練習記事でも特によく見る手法のひとつですね。
ん… なんか難しそう。
当ブログでも分かりやすく、簡単にできるように別の記事で作り方を紹介していきます。
流れは以下のような感じ
- テキストで文字を書く
- 輪郭だけにする
- ネオン管(ガラス管)なのでエッジを無くす
- 光ってるっぽい感じを追加する
作り方は記事後半に書いてますので、ひとまず飛ばして次は、水面に浮かぶお花だけを光らせるレタッチ方法を紹介します。
Photoshopで部分的に光らせるレタッチ方法-池に浮かぶ花-
次はこの右側写真、水面に浮かぶ水連の花にスポットを当てたように、部分的に光を加えるレタッチ方法について紹介します。
次もまずはレイヤー構成をご覧ください。
- キャンパス左側が元の写真
- 右側に同じ写真をコピーしました
- 2でコピーした写真「水面に咲く花」をベース画像とします
- 水面に咲く花をコピーして、何かをレイヤーマスクしてます
- 上に光の元(黄色)を被せてます
という流れですが、これだけだとわからないので、順番にご説明します。
まずは、後で比較できるように写真をコピペして二つ用意しました。
右側へ配置した写真「水面に咲く花」をベースとして、これをさらにコピペして、コピーしたレイヤーには「レイヤーマスク」をかけてます。
このレイヤーマスクにはこのような仕掛けを施しました。
レイヤーの種類を覆い焼きカラーにして重ねると、明るくなるような効果がありますので、ちょうど水連の花のところだけに明るくなる効果を効かせた。
というイメージです。この時、塗りは45%にしてますが、お好みで調整してください。
100%にすると明るくなりすぎたので、45%程度にしてます。
さらに、その上には光の元をイメージした、黄色を「多い焼きカラー」の塗り30%で被せてます。
レイヤーの種類を「スクリーン」や「覆い焼きカラー」などを使うと、元の写真要素を残したまま明るくすることが出来るので、すごく便利です。
そして何も手を加えてないオリジナルと比べると、
この様に花のところだけを自然に明るくしてみました。
まるでスポットライトをあててるかのようにすることができました。
そして、さらにちょっと手を加えて合成写真に下のがこちらです。
蝶の部分だけを別写真から切り取ってきて、合成しました。
また、蝶に透明感を出したかったので、蝶のレイヤーをコピペして、二つ目のレイヤーは「スクリーン」にしてます。
せっかくだったので、跳んできたようなイメージとして、キラキラとした光を追加してます。キラキラした光は、先ほど月の周りに星を散りばめた時と同じようなやり方です。
蝶とキラキラした光部分については、以下のレイヤー構成を参考にして下さい。
次は、光る不思議なきのこ風のレタッチを紹介します。
Photoshopで車のターボに動きを加えたレタッチ
次はこちら。手を加えたのは、
- タービンにスピンぼかしの追加
- 振動で周りが少し振動しているようにぼかし
- 熱が出てそうなところを熱そうな色を追加
これら3つです。
回転しているようにしたい時は
スピンぼかし を使うと回っているようにPhotoshopが勝手に修正してくれます。
フィルター ⇒ ぼかしギャラリー ⇒ スピンぼかし
と辿っていくと出てきます。
スピンぼかしを選択すると、丸い選択範囲とぼかしを効かせたプレビュー状態のバウンディングボックスが出てきますので、位置を合わせます。
1.回転物の中心を合わせる
2.回転物の周りの輪郭をだいたいでOKなので合わせる
次は、回転している周りはブルブルと振動してそうなので、その部分だけを選択範囲で囲み、ぼかしを加えます。
この時、輪郭はハッキリとさせてしまうと違和感が出てしまうので、輪郭はぼかしておきましょう。
他の部分も少しぼかしを加えておいた方が自然っぽく感じたので、今回は他の部分はぼかしツールでぼかしを追加したのがこちら。
なんとなく動いてる感が出てきました。
最後に、この車のターボ部分は高熱になりそうなので、熱が出てる感を追加します。
熱を加えるイメージは、先ほど「月」や「水面に浮かぶ花」で光る感じを追加したように
トーンカーブで調整していきました。
今回トーンカーブは下の部分的に抽出した部分にだけにクリッピングマスク(そのレイヤーだけに効果を効かせるように)してます。
また、熱そうなイメージにしたかったので、トーンカーブで調整する時「レッド」を選択してグラフを少し上へ引っ張るとこのようになりました。
これはあまり光の効果は出てませんでした。
次は、Photoshopでの定番!ネオン管が光を放っているような、発光エフェクトの作り方を紹介します。
フォトショで簡単にネオン管の光エフェクトの作り方を紹介
最も簡単にネオン管風の光が放つイメージの効果を紹介します。
背景を黒でカンバスの新規作成
単純に光の反対色で新規作成します。
ベースとなる文字の作成
練習用に単純な文字にしました。また、太文字系のフォントがオススメです。
光らせるネオン管は外側の縁取りで準備
レイヤースタイル、「光彩(外側)」にネオン管の元となる、蛍光灯のガラス管の元となるものを作っていきます。
光で少しぼやけてる感じにしたいとかの応用効果はひとまずおいといて、縁取りが出来ればOKです。
文字のくり抜き
光彩(外側)で縁取りができたら、レイヤースタイルは開いたままで、次はレイヤー効果を選択して、
『高度な合成』のところの塗りの不透明度のところを一番左に持っていきます。
すると文字部分は透明になり、縁取りだけが残るようになります。
輪郭だけが出来上がったら、この周りの縁取りは蛍光灯管だ。としてみてみると、外側と内側で光り方が違って見えるので、均一化させていきましょう。
初めてネオン管を作る時はこの部分は飛ばしてもOKですよ。
少しモヤっとしていたので、クッキリとした輪郭線になりました。
ここまでのレイヤーの様子は以下のようになっています。
基本はだいたいできたので、次はネオン管らしく途中に切れ目をいれていきましょう。
レイヤースタイルのラスタライズ
レイヤースタイルをラスタライズさせて、先ほどの縁取りを1つの画像として認識させます。
テキストレイヤーを右クリックすると、いろいろなメニューが出てきますので、そこで「レイヤースタイルをラスタライズ」を選択。
レイヤースタイルをラスタライズすると、レイヤー階層は次のようになります。
テキストレイヤーだった、「ABS」はこのようになりました。
黒背景の上に、薄い黄色の縁取り画像のレイヤーで重なっている感じです。
蛍光管っぽく途中に切れ込み追加
消しゴムツールで途中に切れ込みを追加します。蛍光灯の電気とつなぐところを作った感じです。
角部に丸みを付ける方法
蛍光灯管はガラス管なので、極端に尖った部分を丸めていきます。
フィルター、ノイズ、明るさの中間値…をクリックすると、
半径の数値を少し動かすと角部分に丸みが付いてきます。どれくらいの数値が良いかはカンバス環境にもよるので、プレビューを見ながら調整してお好みのところで「OK」を押します。
ここまでくればあと少しです!
ぼんやりと光が発光する様子を加えて完成
先程レイヤースタイルのラスタライズを行ったレイヤーに対して、再びレイヤースタイル効果を付けていきます。
今回も、「光彩(外側)」を使うと素早く発行体らしくすることが出来ました。
レイヤーの様子は以下のようになってます。
全体を見てみると、このようになっております。
あとは好きなようにアレンジしていけば、自分だけのオリジナルネオン管イメージの完成です。
フォトショップで光らせる方法のまとめ
如何だったでしょうか。Photoshopをまだ始めたばかりの人にはちょっと難しかったかもしれませんが、
覚えるぞ!という気持ちで読んでくれた方でしたらきっと「なるほど」と思っていただけたところは一つくらいあったと思います。
大事なところを復習すると、
- 手を加えたいところは必ずコピペして行う
- トーンカーブを使うと怪しい感じにレタッチできる(月)
- レイヤーマスクで部分的にレイヤー効果を効かせる(花)
- 部分的に回転しているように変化を加えるのは、スピンぼかし(部品)
これらの一つでもあなたのスキルアップに貢献出来ましたら幸いです。
Photoshopレタッチ・加工の本を見ながら、私なりに手持ちの写真でレタッチしてみました。
ちょっとPhotoshopを起動したことがある人でしたら、すごく分かりやすい説明です。
また、完成されたPSDデータもDLできるので、自分の作業と比較しながら独学ができるのは嬉しいです。
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