今回は、これら9枚の空の写真を使ってレタッチの練習をしていきたいと思います。
どれもスマホ(単眼レンズ)カメラで、日常的な空を撮影した写真です。
Photoshopのスキルは初心者本を1冊、ざっと半分以上やったことのある人でしたら、5分以内で作業できる空のレタッチの内容です。
こんな感じにレタッチしていきたいと思います。
もしサクッ!と、練習したい人はこちら
で、簡単に紹介してますので、合わせてご覧下さい。
上記の空レタッチ9パターンを先に見たい人は、これからご紹介します。
それでは行きます!
空写真のレタッチ、普通の空をきれいな空にしてみた
まずは、こちら空の写真を使って、青空の色を奇麗にしていきたいと思います。
使う操作方法は、
- 色域指定の選択範囲で雲以外を選択
- 調整レイヤーで色味の変化
以上の2点です。
ファイルを開いたら、
- 選択範囲 ⇒ 色域指定
を選択します。
すると、このようなのが出てきます。
変えたい色(今回は空)付近をクリックして、許容値を任意に調整します。
私は黄色い丸のあたりを選択して、許容値を113にしてみました。
この方法便利だね!
いままではクイック選択ツールをメインで使ってたけど、この方法もいいね!
この許容値113ってのは結構テキトーです。
この時、選択範囲のプレビューとか他のところも触ってみると画面の変化を楽しめますので、好きな方法を選んでください。
選択範囲が出来たら、その部分に調整レイヤーで効果を付けていきます。
ここの調整レイヤーアイコンをクリック。
先ほど色域指定で選んだ空の部分の色を変えてみましょう!
今回は、
- 自然な彩度
で調整してみました。
空のくすんだ感じの色を鮮やかにしてくれるイメージです。
数値をどれくらいにしたらいいのかは、画面を見ながら自分好みにしてみましょう。
すごく便利な
- トーンカーブの自動補正
つづいては、自然な彩度と同じく調整レイヤーボタンから、トーンカーブを選択します。
そしたら、下矢印部分のところで自動補正を1回押します。
すると、勝手に上のブラフのように変化して、きれいな空の感じに修正してくれました。
この、トーンカーブの時は選択範囲は解除して、青空と雲の両方ともに効果が出るようにしました。
レイヤーの順番はこんな感じです。
空の基本的なレタッチ、1作品目は以上です。
比べてみると違いは一目瞭然ですね!
次行きます。
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普通の空を上空で見てる空のようにレタッチ
次はごく普通の空を、少しだけ飛行機に乗ってるときに見える空のようにレタッチしてみたいと思います。
こんな感じ↑です。
使う操作方法は。
- 不要な物の削除
- グラデーション効果
- 明るさ調整
- トーンカーブ調整
です。
まず、不要な雲を消します。
まずは、黄色で囲ったところの雲を消していきましょう。
- スポット修復ブラシツール
で消しました。
次は長方形選択ツールで黄色い線のあたりを囲みます。
選択とマスクを押します。
選択範囲をぼかします。
こんな風になります。
これでOKを押します。
次は、グラデーションの色を選びます。
まずレイヤー調整でグラデーションを選び、
赤矢印の部分(上の図では緑のところ)をクリックすると、
グラデーションエディターが出てきますので、ブルーの3つ目を選択しました。
ブルー系のグラデーションで選択範囲に色が付いたら、
OKで確定させます。
そして、グラデーションレイヤーの不透明度を50%くらいにしておきましょう。
ここまでで、こんな感じです。
ん~
なんか暗くないか?
はい、まだこの状態ではくらいので、これから明るくしていきます。
今回は、調整レイヤーの『明るさ・コントラスト』を加えていきたいと思います。
明るさとコントラストは少しだけスライダーを右に動かしてみました。
次は、先ほどの空と同じようにトーンカーブを調整していきます。
トーンカーブの調整は慣れないと難しいので、自動補正ボタンを押します。
するとこうなりました。
一気に明るくなって、完成です!
上空は大気圏の青い空をイメージしてます。
大気圏の青にしてはちょっと青が濃すぎねーか?
細かいことは抜きにしましょう。
次行きます。
ダイナミックな空にレタッチ
次はこの奇麗な雲の空です。
電線が入り込んでしまったので、
- スポット修復ブラシツール
で消します。
あとは、上記2作品と同じように調整レイヤーを加えていきます。
- トーンカーブ
- 明るさ・コントラスト
の2つを加えていきます。
今回は、自動補正ボタンをおして、黄色矢印のところをほんの少し左へ動かしてみました。
次は明るさ・コントラスト調整です。
以上で作業終了です。
これで完成です。
レタッチ前後を比較してみましょう。
次行きます。
青い空をオレンジの空へレタッチ
つづいては、こちらをレタッチしていきます。
まず、空以外の送電線や木、左下に移っているマンションを黒く塗りつぶします。
- クイック選択ツール
で、おおざっぱに選択し、選択とマスクボタンを押します。
そして、境界線調整ブラシツールをえらび、送電線や遠くの森の境界線、木をなぞるとクイック選択ツールでは選択できない細い線なども選択してくれます。
選択範囲が出来たら、ベタ塗りの黒で塗りつぶします。
すると、森やマンション、送電線が黒くなりました。
例えば、個人情報などや商標マークなどが入り込んでしまった時、場所の特定を防ぎたい時などに使えそうですね。
この境界線調整ブラシツールは、
の記事でハイビスカスの花の雌しべと雄しべの隙間を上手に選択した方法です。
また、人物の髪の毛を選択する時にも有効な方法です。
次は空の色を変えていきましょう。
先ほどベタ塗りした時にできたここ。
黄色の矢印部分をCtrlを押しながらクリックすると、先ほど黒くベタ塗りした時の選択範囲が再び表示されます。
そして、メニューバーから
- 選択範囲の反転
を選択し、空を選択範囲にします。
再び調整レイヤーで、こんどは
- レンズフィルター
を選択します。
レンズフィルターを選択し、色を好みの色にしてみましょう。
選択範囲が全体的に選んだ色が乗っかるようなのが、レンズフィルターです。
せっかくなので、レイヤーのタイプを
- リニアライト
にしてみました。
なんだかすごくきれいな空?
不思議な空になりました。
そして、トーンカーブの自動補正もかけてみましたが、ほとんど変わらなかったので今回は、やめることにします。
ということで、これで
完成です。
まるで奇麗な夕焼けみたいな空になりましたね。
でも、夕焼けの場合夕日が地平線付近に無いと不自然なので、夕焼けにレタッチした作品としては不適切ですね。
しかし、色を大きく変えられることは今回身に付いたと思います。
不適切だなんて、
先生は厳しいなー。
次いきます。
入道雲をより夏らしくレタッチ
次はこの入道雲をレタッチしていきます。
変更(レタッチ)する部分は、
- 太陽を設置
- 青空を青く、雲を白く
- 全体的に明るく
の3つです。
まず、入道雲の光の感じからこの辺りに太陽を追加したいと思います。
追加方法は、
新規レイヤーを1つ作り、そこへ白色を使って太陽を描きます。
まず、太陽を描くと決めたところに
ソフト円ブラシの黄色、不透明度50%くらいで太陽光を描きます。
描くというより、大き目のペンサイズにして、1クリックするような感じです。
こんな感じ↑
その後、だいたい同じところに
ソフト円ブラシの白色、不透明度100%
サイズも同じで大丈夫。
で、
描いたのがこんな感じ。
練習なので、太陽光の大きさや位置はいろいろと試してみると気に入った感じが出来ると思いまっす。
あとは、
- トーンカーブの自動補正
- 明るさ・コントラスト調整
を行い完成です。
レイヤー構成は
そして、完成作品はこんな感じです。
今回の空は、太陽の位置と雲の光の当たり方に違和感がなくて、すごく良い感じだと思います。
せっかくなので、覆い焼きツールを使うとより光の変化を与えられますよ。
今回の覆い焼きツールは、中間調、露光量10%でやってみることにします。
覆い焼きツールを施す場所は、
この赤いライン付近で、太陽の光と同じくらいの大きさでやって次のようになりました。
入道雲の厚みや高さがより強調されたように感じます。
次いきます。
入道雲のレタッチ、空に星を追加してみた
次も引き続き入道雲のレタッチをしていきます。
方法は、
- 不要な電線の削除
- 空に星を追加
- 青空を奇麗に
- 入道雲と空を鮮やかに
この様な感じで進めていきます。
まずは不要な電線の削除
ちょっと今回は非現実的な空にしてみたいと思います。
昼の空に星を追加してみた
太陽かまたは月なのかは別として、強い光を放っている物体は先ほどと同じく黄色と白の2色のブラシを重ねてます。
星のブラシツール(フリーで見つけたブラシ)を使い、空に星を追加してみました。
そして、黄色く囲ったところは雲の上に星が乗ってしまったので、消しゴムで消しました。
この状態で、自然な彩度を追加します。
つぎは、毎度のトーンカーブの自動補正を加えます。
この作品は以上で完成です。
レイヤー構成は次のようになっています。
始めは昼間の入道雲をリアルにしようと思ってたのですが、やってるうちに星空になってしまいました。
でも奇麗にできたのでOKとしましょう。
次いきます。
雲を消して入道雲を追加したレタッチ
つづいては雲が多い空を夏空っぽくレタッチしていきたいと思います。
まず、黄色く囲った部分の空を消して青空部分を広く撮りました。
雲を消した方法は、
- コピースタンプ
を使って、中央部分に少しあった青空をもとに少しづつ広げていきました。
次は、木の影を黒くしつつ、赤い部分を少し明るくしました。
使用したツールは、
黄色部分は、
- クイック選択ツールで境界線調整ブラシツール
- ベタ塗りの黒
赤色部分は、
- 長方形選択ツールで境界線のぼかし
- 明るさ・コントラスト調整
で調整していきます。
次は、先ほど入道雲に星空をレタッチした時の入道雲部分だけをコピーして持ってきます。
始めは少し大きめにクイック選択ツールで選択して貼付け、下の部分(元画像の雲と重なる部分)は、消しゴムツールと透明度の調整で少しぼかしてます。
重ねてみるとこんな感じです。
赤い部分の輪郭は残しておき、黄色の部分はぼかして元の雲となじむようにしています。
あとは、
- トーンカーブの自動補正
- 明るさ・コントラスト調整
で終了です。
こんな感じになりました。
レイヤー構成は次のようになっています。
次行きます。
わずか30秒で空の青さをレタッチ
次はこの空の写真を30秒くらいの操作でレタッチしていきます。
- レイヤーを重ねてコピー(スクリーン)
- トーンカーブの自動補正
だけです。
その写真がこちらです。
夏の雲が協調されたように感じませんか?
レイヤー構成は次のようになってます。
次行きます。
夕方の空に逆光を追加したレタッチ
続いては、夕焼け空のレタッチです。
偶然奇麗な空の写真が撮れたのですが、夕日があったらもっと良かったのにな。
そう思ったので、Photoshopのフィルター機能を使って夕日の逆光をレタッチしていきます。
ファイル ⇒ 描画 ⇒ 逆光 を押して、位置を設定して完成です。
最後にトーンカーブの自動補正で少し調整しました。その時のレイヤー構成はこんな感じです。
ファイルメニューから逆光を追加したので、レイヤーに直接逆光を織り込んでます。
まとめ
今回の空レタッチの内容をまとめると、
- 選択範囲 ⇒ 色域指定
- トーンカーブの自動補正
- レンズフィルター
- コピースタンプ
- 別ファイルの雲を合成
- Photoshopの逆光機能
これらを使ったレタッチでした。
Photohsopを独学しているあなたのお役に立てれれば幸いです。
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