Photoshop初心者向けレタッチ練習素材8枚のビフォーアフター

Photoshop初心者向けレタッチ練習素材8枚のビフォーアフター

この記事では、身近な物を撮影した写真に対して、Photoshopを使ってレタッチ加工した8枚の練習写真を紹介します。

レタッチ修正前後の違いがわかるように、ビフォーアフター画像も載せてますので参考にして下さい。

 

記事内で使用しているPhotoshopの主な手法は、

  • スポット修復ブラシツール
  • パッチツール
  • コピースタンプツール
  • コンテンツに応じた移動ツール
  • トリミングツール
  • レイヤー効果のスクリーン

の6つです。

私の場合これらの画像編集を加えた後、最後にほんの少し明るさを調整してます。

 

出来上がった作品のほとんどは、フォトストックサービスの1つ『写真AC』に投稿してますが、 画像編集することを知らなかった時より、レタッチした写真の方がダウンロードされやすくなりました。

これはレタッチを覚えてきた成果かなと感じてます。

 

それではご覧下さい!

 

超簡単なレタッチ!スポット修復ブラシツール

アスパラガスの練習写真1

近所のスーパーで購入したアスパラガスとみかんですが、気になるところがいくつかあります。

拡大してみましょう!

アスパラガスの写真2

この赤く囲ったところ、自宅へ持ち代える途中なのかお店へ並べられた時にはすでについていたのか分かりませんが、少し傷のような跡があります。

これらを簡単に消すことが出来ちゃうのが、

スポット修復ブラシツールです。

スポット修復ブラシツールでレタッチ

レタッチ後の画像が次の写真です。

アスパラガスの写真レタッチ済

いかがでしょうか?もし、このアスパラガスの写真を使って何かコンテンツを作りたい時には、はじめの写真よりも、レタッチ修正を加えたこちらの方がより美味しそうに見えると思います。

 

便利な活用例

上記の写真のように野菜や果物を被写体として撮影した時、小さな傷を消してよりよい素材写真へ仕上げることが可能です。

また人間の場合、ホクロやシミ・そばかす、小じわを消してしまうことも出来ます。

でも人間の時は、いかにも修正写真だ!と、悟られない程度に修正を加えた方が人物レタッチでは良いかもしれませんね。

もし人物のレタッチ練習素材が欲しい!という時は、スマホで自撮り写真を撮って練習してみるのも良いかもしれません。

このような感じで、スポット修復ブラシツールを使ってのレタッチに挑戦してみましょう!

 

パッチツールで一気にレタッチ

続いては、パッチツールを使ってタケノコを消すレタッチに挑戦してみます。

パッチツールの練習素材

この写真からタケノコをけしたいのですが、上記のスポット修復ブラシツールだと、少し違和感ができてしまいました。

スポット修復でタケノコを消したのはこちら↓

タケノコを消す

これでもいいかな?とも思いますが、次のパッチツールを使うとこうなりました。

パッチツールでタケノコを削除

どっちの消し方が良いのかは好みもあると思いますが、こちらは地面に横わたっている古い竹を残しつつ、タケノコを消してみました。

自然な背景を残しつつ、気になる物を消したい時に便利なのがパッチツールです。結果的には『スポット修復ブラシツール』とさほど変化は無いかもしれませんが、複数の方法を知っていると修正できる幅が広がります。

また、パッチツールの便利なところは、アバウトに選んでそれとなく馴染ませてくれるところだとおもいます。

 

便利な活用例

お出かけ先で、遠くから撮影した写真で他の人を消したい時なんかに便利です。

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柄を残して消したい時はスタンプツール

スタンプツールで焼き鮭を消そう!

つづいては、こちら。

グリルで焼いた鮭の切り身をコピースタンプツールを使って消してみたいと思います。

コピースタンプで消したグリル板

少し違和感と、黒っぽいのは残ってしまいましたが、グリルから鮭をけして、もともとある板の凹凸も再現してくれました。

多少ずれているところもありますが、まぁよし!とします。

 

便利な活用例

例えば洋服を撮影した時、生地の模様は残しつつロゴマークだけを消したい(ブランド名を伏せたい時)などに活躍してくれそうですね!

 

コンテンツに応じた移動ツールで写真のバランス修正

コンテンツに応じた移動ツール

つづいては、こちら3件のお家?を撮影しましたが、PCへ取り込んでから配置を変えたい時に便利なツールが、コンテンツに応じた移動ツールです。

コンテンツに応じた移動ツールで移動したおうち

動かしたい被写体が重なり合ってない時は、このように簡単に移動させることが出来ます。

元あった場所の背景も周りとなじませつつ、移動先でも背景となじませてくれます。レイヤー分けされてない時でもうまく移動させることができました。

 

便利な活用例

簡単なバナー画像(あまり高画質でないもの)やすでに書き出されているJPEG画像などでもできます。お客様と実際の様子を見ながら調整を加えたいときなんかに便利です。

 

背景を広げたい時のトリミングツール

あともう少し背景を広げたい!そんな時はトリミングツールで広げてしまいましょう。

背景のテールブルを広げる

例えばこちらの写真をバナー用素材に使いたい。でも、もうすこし木のテーブルが広かったらなぁ…

そんなときに便利なのが、トリミングツールです。

トリミングツールで背景拡大

トリミングツールで右側の淵を横へ広げます。

この時、オプションバーの『コンテンツに応じる』に忘れずにチェックを入れといてください。

すると、

背景が横に広がった。

このように横に広げることが出来ました。

よく見ると、木目がコピーされながら横に広がっているのがわかると思います。

 

便利な活用例

狭い空間を広げると聞い便利です。ただその時は、無地に近い背景を使うようにすると簡単に広い空間のようにすることが出来ます。

この時、一気に広げすぎるとPCが処理するのに時間がかかりますし、思わぬ結果になることもありますので、何回かに分けて伸ばしていきましょう。

 

例えばこのようになってしまいます。

元の写真がこちら↓

背景を一気に伸ばしすぎた時

背景が無地の白っぽいので、一気に伸ばしてみます。

この時、忘れずに『コンテンツに応じる』にチェックを入れといてくださいね!

トリミングで背景を伸ばす方法

すると・・・

伸ばした結果、失敗

このように、中央のねじの山もコピーされてしまいました。

このようにならないためには、何回かに分けて段階的に伸ばしていくときれいに背景の白いところだけが伸びてくれます。

何回かに分けて背景を広げた

このように、ねじの山の右下にあった影のようなものもほとんど目ただなく、背景が広がってくれました。

 

消すのが面倒な時も、トリミングツール

元となる写真

こちらは、以前写真ACへ投稿するために撮影した時の様子です。

これからPhotoshopでやりたいのは、薄ピンクの背景にバラだけを残したいのですが、背景となる画用紙が小さくて、窮屈な感じになってしまいました。

それでは早速、薄ピンクの背景を広げていきましょう!

 

まず、ピンク画用紙より外側をトリミングします。

背景を広げるトリミング

この時、『切り抜いたピクセルを削除』にチェックを入れといてください。

余計な背景を消した様子

まずは、ピンク画用紙以外の背景を消します。

続いては、先ほどのねじ山の背景を伸ばしたやり方で伸ばしていきます。

背景を伸ばした画像

このように、狭い背景でも、伸ばすことができました。しかし、バラの茎も伸びてしまいました。

そんな時はスポット修復ブラシツールやコンテンツに応じた移動ツール、消しゴムツールなどで消してしまいましょう。

茎を切り取ったバラ

さらに、このバラを『コンテンツに応じた移動ツール』で一気に移動すると自由度は格段に広がります。

バラの花を移動

 

便利な活用例

狭い空間で撮影した写真でも背景を広くすることができるので、アイキャッチ画像作成などにも便利です。

 

自然な明るさが足りない時はスクリーンレイヤー

続いては、こちらの写真をレタッチしていきます。

晩御飯のおかず

トンカツと野菜です。

写真の明るさを調節してもっと美味しそうにしてみたいと思います。

美味しそうになったトンカツ

いかがでしょうか?少し明るくなっただけでも美味しそうに見えるのは、私だけではないと思います。

今回の明るさ調整方法は、

スクリーンのレイヤー重ね合わせ

背景レイヤーをコピーして、スクリーンにしただけです。

写真の種類によっては、明るくなりすぎる場合もありますので、その時は不透明度を調節すると程よく明るくなってくれます。

明るさやコントラスト、彩度の調整等でももちろん同じようにできますが、完璧を求めるより隙間時間などでたくさんの画像レタッチをする場合には、

レイヤーコピー&スクリーンで透明度の調整

この方法は個人的にはオススメします。

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まとめ

今回はPhotoshop初心者の方へ向けて、レタッチの練習素材を8枚紹介してきました。

  1. アスパラの小傷を消した
  2. タケノコを消した
  3. 焼き鮭を消した
  4. 3つのお家をそれぞれ移動させた
  5. ノートPCの右側木のテーブルを伸ばした
  6. たくさんのネジ山の背景を広げた
  7. バラの背景、薄ピンクを広げてバラを移動した
  8. トンカツを美味しそうに見せた

どの方法も一つ一つは簡単な操作で、使ったツールは主に以下の6つです。

  1. スポット修復ブラシツール
  2. パッチツール
  3. コピースタンプツール
  4. コンテンツに応じた移動ツール
  5. トリミングツール
  6. レイヤー効果のスクリーン

どれもレタッチという程のことでもありませんが、一つでも多くの手法を身に付けていくとPhotoshopの独学は楽しくなってくると思います。

 

また、なるほど!

といったレタッチの具体的な例を見ながら、まずは部分的に真似てみたい。そんな方へオススメなのが次の本です。

 

Photoshopレタッチ・加工 アイデア図鑑[第2版]

ちょっとPhotoshopを起動したこと(使ったこと)がある人でしたら、すごく分かりやすく書かれています。

初心者向けというよりは、

  • ちょっと慣れてきた初心者
  • 中級者に差し掛かってきたかも?
  • PhotoshopCCで自分の写真加工を少しやっている人

独学の意識や目標を持っている人へ向けた本だと私は感じています。

結構簡単なテクニックから、誰かに教えてもらわないと気が付かないようなテクニックまで学べる本だと思います。

今回の内容があなたの参考になれたら幸いです。

 

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