今回は、Photoshopの練習を始めてまだ間もない初心者の方でもこれら↑のデザインはすぐに真似出来る、文字を使ったデザインの作り方を5つ紹介します。
紹介するのは、
- 色抜き文字
- 二重縁取り文字
- 色ズレ文字
- 独自のアレンジ文字
- 厚みのある文字
の5つを順番に紹介していきます。是非真似してみてください。
では、いきます!
Photoshopで文字の切り抜き方法
こちらの文字の作り方を紹介します。
必要なツールや知識は、
- 文字ツール
- 選択範囲
- レイヤーマスク(マスクの反転)
- 文字の塗り0%
です。レイヤーの様子は次のようになっています。
では順番に説明していきます。
背景の準備
今回は任意の画像を持ってきましたが、背景となるベースの画像をPhotoshopへ取り込みます。
切り抜く文字を乗せるベースの帯作成
今回はこのような感じで文字を乗せるベースととなるスペースを作りました。
下の写真がうっすらと見えるように、塗りを75%へと下げてます。また、ちょっとだけグラデーションも付けてみました。
この斜めに囲った範囲に色を付ける(帯を付ける)ってどうやるの?
まず、多角形ツールで適当に囲み選択範囲を作ります。
選択範囲を作ったら、
- 新規レイヤー作成
- グラデーションツールで色付け
で作ることが出来ます。
文字の入力
ここまでは一般的な文字の入力です。
文字を入力したらいよいよ文字に沿った切り抜きに入ります。
文字の輪郭に沿った選択範囲
ctrl を押しながら文字レイヤーの黄色く囲ったところにカーソルを持ってきて左クリックします。
すると、文字の輪郭に沿った選択範囲が作られます。
文字の輪郭でマスクをかけて反転
選択範囲が出来たら、黄色矢印のところを押してレイヤーマスクをかけます。
すると、このように↓文字以外のところにせっかく色を乗せたのに、それ自体が見えなく(消えたように)なってしまいました。
でも大丈夫!
ここからが今回覚えて欲しい内容です。
まず、レイヤーマスクをかけて表示されてるサムネイル画像をアクティブ(1回クリック)にして下さい。
クリックすると、四隅がカッコで囲まれたみたいになりますので、
その状態で、ctrl+I を押して、反転させます。
すると、サムネイル画像の白黒が反転しました。
この時画面の様子をみてみると、一見はじめに文字を入力した時と同じように見えますが、斜めに水色のグラデーションで入れた帯のところが、先ほどの文字の輪郭で切り抜かれております。
確認する為に文字レイヤーを非表示にしてみましょう。
文字レイヤーの目玉マーク↓を押して目玉マークを消して、非表示にさせます。
すると、文字の部分が奇麗に切取られて完成です。
ひとまず完成です。
ひとまずというのは、非表示にしなくても同じような見え方にすることが出来るからです。
その方法は次のやり方をご覧ください。
文字レイヤーの塗りを0%
文字レイヤーを非表示しないで、塗りを0%にしても同じようになります。
目玉マークは非表示にしないで、塗りを0%にした場合は、レイヤースタイルを使い、更なる効果を付けることも出来ます。
こちらは、レイヤースタイルを用いて、
ここではレイヤースタイルの詳しい設定値は割愛しますが、手を加えたのは、
- 境界線を黄色
- 光彩(外側)を白
に設定して効果を付けました。
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次いきます。
Photoshopで二重縁取り文字はすっごく簡単!
次は、このように文字のまわりに2重の縁取りを入れる方法です。縁取りを重ねることで、文字を目立たせる効果があります。
アイキャッチ画像やサムネイル画像、バナー広告など『パッ』と目について読まなくても内容が入りやすくする時に活用できます。
二重縁取りはダブルでレイヤースタイル
レイヤースタイルを使ったことがある人でしたら、これを見れは一目瞭然です。
境界線のレイヤースタイル効果をダブルで使っているだけです。
一つ目のレイヤースタイル
こちらが境界線一つ目のレイヤースタイル設定です。文字の縁取りを黒にしてます。
不透明度が76%になっているのは意味はありません。たまたま前回の設定か七以下で100%になっていなかったので、気にしないでください。
二つ目のレイヤースタイル
こちらは境界線二つ目のレイヤースタイルの様子です。色を黄色にしてます。
どちらも位置は外側の方にしておかないと文字が細くなってしまうので、その点は注意してください。
で、この二つの境界線を使った効果が、二重輪郭効果になります。また、三重、四重と、幾重にもかさねることが出来ます。
輪郭からずらした色付き文字の作り方
次はこちらの輪郭から色がずれてしまった文字の作り方を紹介します。
Photoshop操作の流れは、
- 単色背景_今回は白
- テキストツール
- レイヤースタイル_境界線
- レイヤースタイル_シャドウ(内側)
- レイヤースタイル_ドロップシャドウ
という感じです。
では、実際に作っていきましょう!
単色背景に単色文字の入力
今回は、
- 白背景に、
- 黄色で文字
テキストツールを使い書きました。
レイヤースタイル(境界線)
テキストレイヤーをダブルクリックして、レイヤースタイルを表示させます。
境界線をせんたくして、サイズ(境界線=輪郭線)を任意に設定して、色を黒にしました。
シャドウ内側で中身がズレた様子の表現
次は、レイヤースタイル_境界線のすぐ下にある、
シャドウ(内側)を選択します。
そして、
- 色は白(背景画に合わせた色にする)
- 角度は適当(今回は134°)
です。
ただ、その横にある【包括光源を使用】にチェックを入れておきましょう。
あとは
- 距離も任意
に設定して次へ行きます。
ドロップシャドウで外へズレた様子を再現
こちらは一般的に使う、ドロップシャドウで、文字を立体的に表現させる、レイヤースタイルです。今回はこの時の色を変えて目の錯覚を利用した表現にしていきます。
テキスト色と同じ色のドロップシャドウ
この様にテキストの色と同じ色(今回は黄色)にすると、先ほど黒で縁取った境界線からテキストカラーがはみ出ているように見えます。
シャドウとドロップシャドウの合わせ技
ドロップシャドウができたら、1つ前で細工をした
- シャドウ(内側)
を表示させて完成です。
こちらの文字の色が縁取りよりズレた方法は、背景が単色のところで活用した方がよさそうですよ。参考に背景画像の上にのせてみるとこのようになります。
これはこれでも良いかもしれませんが、単色背景の方が使い勝手は良さそうです。
テキストのコピペでズレた文字作成
また、輪郭からテキストの色がズレた表現の別の作り方としては、
テキストのコピー
- 1つは境界線
- 2つ目はテキスト文字(塗り100%)
レイヤースタイル(境界線)のレイヤーの下に色付きテキスト文字レイヤーを重ねる。
という方法もありますので、やり易い方で試して下さい。
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次は完全オリジナルなアレンジ文字の作り方の紹介です。
完全オリジナルなアレンジ文字の作り方
次は、こちらのオリジナルという文字の『ナル』という文字のように元の文字を自分の好きなように変形させる文字の作り方を紹介します。
流れは、
- テキスト入力
- テキスト文字をシェイプへ変換
- パス選択ツール
- オリジナルに変形
といった感じです。では、順番に紹介します。
任意の場所にテキスト文字入力
まずは、文字ツールで文字を入力します。
この時バウンディングボックスの□をクリックして、左右上下に変形させても問題ありません。
テキストをシェイプへ変換
つづいては、テキストレイヤーのところで右クリックを押すと、様々な項目が出てくるので、
- シェイプに変換
を選びます。すると、文字の輪郭に沿って、■マークがたくさん出てきますので、文字から外れたあたりを一回クリックして、シェイプへ変換を確定させます。
すると、レイヤーのサムネイル画像では、次のように↓文字の形でレイヤーマスクに似たように文字が表示されていればOKです。
これでテキストレイヤーから、画像要素へ変換されたことを確認することが出来ます。
ここまで出来たら、自由変形の準備完了です。
パス選択ツールでテキストの自由変形
文字レイヤーを選択した状態で、パス選択ツールをクリックします。
パス選択ツールを選択した状態で、文字の部分をくりっくすると、次のように今度は白い□がたくさん出てきます。
これは、テキストデータだったものがシェイプへ変換されたからです。
文字を画像データとして、さらに輪郭の丸みを帯びたり隅や角といった輪郭線で変化のある部分に□が多く表示されます。
次はこの白い□をつまんで変形させていきましょう!
テキストをオリジナルに変形
パスの変形は多少慣れが必要ですが、こうしなさい!といった明確な指示がない場合は自分の好きな感じに崩して、オリジナルに変形してみましょう。
元々のテキストを少し崩した程度でしたら、遊び半分でもすぐにできます。
ただ、シェイプで自由に変形させた場合のテキストは再現性がない為、一回限りの作品などに使うようにすると良いと思います。
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次は5つ目の文字テクニック、厚みのあるテキスト文字の作り方を紹介します。
シェイプを使わずにもっと感覚で文字を自由変形させた文字デザインとしては、
この記事をご確認ください。
厚みのある文字
最後にこちらの立体的な厚みのある文字の作り方を紹介します。
流れは、
- テキスト入力
- 文字を斜め配置
- レイヤースタイル(ベベルとエンボス)
- レイヤーをフォルダー内で操作
- 連続複写
という流れです。ではいきます!
立体文字用のテキスト入力
今回は文字を黄緑色にしてみました。色はお好みで入れてください。また、グラデーションをかけた色だと完成した時により立体的になりやすいです。
文字を斜めに配置
今回はテキストを選択して、ctrlを押しながらバウンディングボックスの四隅を引っ張って斜めに変形させましたが、上記項目で練習したように
- パスへ変換
- テキストとをラスタライズ
させて変形しても大丈夫です。
ベベルと境界線で立体文字の下準備
次に元となる初めのテキストに立体感を付けます。
- レイヤースタイル ⇒ ベベルとエンボス
を選択して、ベベル(内側)にして、あとは任意で設定してください。
特殊な設定などしてなければ、初期設定値のままで大丈夫です。何度か立体文字を作ってみて、それからお好みで調整していきましょう。
続けて、
- 境界線
も設定していきます。
文字より濃い色の境界線で、線の太さは細目で大丈夫です。
レイヤーをフォルダー内でコピペの準備
今回は『厚み文字』という名前のフォルダーを作り、その中へテキストレイヤー『ABC』を格納しました。
この時、テキストレイヤーを大量にコピペするので、フォルダー内にきちんと入っているか確認してから次へ進んでください。
フォルダー内に入っていればイマイチだった時にフォルダーを丸ごと削除してやり直し出来ますが、フォルダー管理されてないと面倒なことになってしまいます。
テキストを連続コピペ
コピペした様子がこちらです。
レイヤーのコピー40と書いてあるように、同じテキストを40個連続してコピペしてあります。
この時狙ったイメージと違った場合は取消しで戻るにも限界があるので、フォルダー丸ごと削除した方が早いし、PCが落ちてしまう可能性も低くなります。
でも、連続コピペで少しづつずらすのって、かなりめんどくさくない?
と思ってしまいますが、大丈夫!
Alt+↑や、Alt+↓を押すと、1コマ(1pixel)づつコピペをしてくれます。
初心者でもすぐ真似できる文字デザインのまとめ
今回の記事では、
5つの文字デザイン手法を紹介してきました。
復習すると、
1.色抜き文字
文字の輪郭から拾った選択範囲でレイヤーマスク。また、塗りを0%でレイヤースタイルも活用
2.二重縁取り文字
レイヤースタイルの境界線を重ねて利用
3.色ズレ文字
レイヤースタイルの
境界線、シャドウ(内側)、ドロップシャドウを使い分けて作る方法とテキストレイヤーの複写
4.独自のアレンジ文字
シェイプへ変換してパスの修正
5.厚みのある文字
レイヤースタイルの ベベル(内側)と境界線テキストをフォルダー内で連続コピぺ
というやり方を紹介してきました。
一度に全て覚えると大変なので、何度も見直して一つづつ真似て覚えてみてください。
きっとあなたのPhotoshopスキルは格段にUPすると思います。
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