今回は、Photoshopを使い、まるで鏡に反射しているような反射文字や、水面に反射しているようにみせる、反射加工方法について紹介します。
うまく活用すると、風景画のレタッチにも使えますし、文字を反射させてカッコいいデザインを作ることもできます。
Photoshop初心者の方でもわかりやすいように、簡単な物から順番に3つのパターンで紹介していきます。
ではいきます!
Photoshopで反転文字の作り方
まずは、最も簡単な文字の反転方法として、こちらの作り方を紹介します。
- 文字を書く
- レイヤーコピーする(Ctrl+J)
- バウンディングボックスで上下反転させる
- Ctrl+バウンディングボックスで斜めに変形させる
- 反転させた文字の「不透明度」か「塗り」で少し色を薄くする
といった流れです。
1.文字を書く
2.レイヤーコピーをして、3.バウンディングボックスで上下反転させる
この時、バウンディングボックスの中央部の□を引っ張ると左右の長さが同じ状態のまま、上下を反転させることが出来ます。
4.Ctrlを押しながらバウンディングボックス四隅のうち、どこか一か所を斜めに引っ張るようにして変形させます。
5.不透明度か塗りで調整、今回は塗りを50%
ここまでできたら完成です。
あとは好みに合わせてレイヤースタイルなどで効果を付けていくと、立体的に見せることも可能です。
反転文字を作ることが出来ました。次は、写真を反転させていきたいと思います。
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テーブルに写り込みを入れて清潔感を出す方法
つぎはこちらです。
基本的な操作は、先程の文字の反転とほとんど同じですが、複数の要素を重ねることでよりリアルに見えるような画像編集が可能です。
流れは、
- オブジェクトの貼付け
- 写り込みを反転コピーで表現(グラデーション)
- 影を反転コピーで表現(トーンカーブとぼかし)
- レイヤーを整えて完成
といった流れです。
1.オブジェクトの貼付けです。
フリー素材で見つけたキッチンの写真にパイナップル画像を切り抜いて貼り付けます。
この写真に、次のパイナップル写真をレイヤーを分けて配置しました。
このような被写体の場合、単色に近い背景を選択して、あとは髪の毛の選択範囲を選ぶ時のような『境界線調整ブラシツール』を使うとより素早く選択することが出来ます。
選択範囲ができたら、コピぺで複製を2つ作ります。
1つは、テーブルに反射するパイナップルで、
もう一つは、照明の光に合わせた影です。
この様に貼り付けて、Step1と同様にバウンディングボックスの□をつまんで、帆船させたり、斜め45度くらいに回転させました。
2.写り込みを反転コピーする時のポイントは、
徐々にグラデーションを効かせるようにさせると自然な感じが出せます。
グラデーションは、レイヤーマスクをかけてそのマスクに白黒でグラデーションを効かせます。
このような感じです。
そのあと、『塗り』や『不透明度』で薄くします。
逆に、鏡などしっかりと反射させたい時は不透明度、塗り共に100%にしておきましょう。
3.影を反転コピー&トーンカーブで黒くぼかしを入れるやり方は、
まず、トーンカーブで黒くしますが、そのまま変更すると画面全体が黒くなってしまうので、先ほどコピーした傾いたパイナップルだけにトーンカーブを効かせてます。
その為に、クリッピングマスクをかけます。
やり方は、黄色いラインのあたりにカーソルを持ってきて、 altを押しながらクリックすると、下矢印みたいなのができて、下のレイヤーだけに効果を表すようにします。
次にトーンカーブの画面で、右上にある□を一番下まで引っ張ります。
すると徐々に黒くなってきますので、一気に一番下まで引っ張ります。
黒くなったら、次は影なので影の部分だけをぼんやりとさせます。
ぼんやりとさせるのは、ぼかし(ガウス)で出来ます。
はじめに、傾いたコピーのレイヤーを選択した状態で、
フィルター ⇒ ぼかし ⇒ ぼかし(ガウス)
を選択します。
気に入ったぼかし具合に調整します。
今回はこれくらいでOKにします。
あとは位置と、塗りで影の濃さを調整すれば、影の完成です。
あとは、先ほどのテーブルに反射したパイナップル写真とぼかして作った影を両方とも重ねて表示させれば完成です。
この時、レイヤーの順番を入れ替えたりしてお好みの状態にして下さい。
次は、これら反転反射の方法を水面に向かってやっていきましょう!
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水面に写り込む自然な風景をさりげなく追加する方法
続いては、こちらの水面に写り込んだ風景レタッチについて、作り方を紹介します。
- 素材の貼付け
- コンテンツに応じた塗りつぶし
- 島の部分をコピー
- 反射したように上下反転して貼付け
- 反転した画像に波の様子を反映
- 元の海となじませて完成
という流れです。
1.素材の貼付けはカンバスに素材となる写真を配置して、ラスタライズ。
まずは、このように練習となる写真をカンバスに貼り付けます。
ところが、左右が少し足らなかったので広げようとしましたが、ドロップ&ドローで画像を持ってくると、スマートオブジェクトになっているので、元の写真そのものを編集することが出来ません。
この黄色いところのアイコンがあると、スマートオブジェクトになっているので、伸ばすことができません。なので、一旦ラスタライズします。
このレイヤー上で右クリックをすると、『レイヤーをラスタライズ』というのがでてくるので、クリックします。
ラスタライズできたら、画像を直接編集できるので、左右を少し伸ばしていきます。
2.コンテンツに応じた塗りつぶしで左右を拡張
元の写真がこちら↑で、
左右の余白を長方形選択ツールで選択(少しだけ元画像がかかるように囲みます)して、コンテンツに応じた塗りつぶしを選択したのがこちら↓
はい、上手く伸びました。
ついでに下方向も伸ばしたいので、『切抜きツール』で、カンバスを広げて、同じように拡張したのがこちら。
この方法は結構使えるので覚えておきましょう!今回は2回に分けて左右と下方向を伸ばしたので、レイヤー構成はこのようになりました。
確かに伸ばしたことはレイヤー構成を見るとわかると思います。
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3.島の部分をコピーして、4.反転して貼り付けます。
クイック選択ツールで選択して、Ctrl+Jで貼り付けました。
その後、バウンディングボックスを下方向へ引っ張って上下反転させました。
コピーした様子が分かるように赤味を加えてます。
次は、元の水面が波立っているので、
5.反射させた画像に波の様子を反映させていきます。
フィルター ⇒ 変形 ⇒ 波形
を選択して、数値を入力していきます。
うまく波立たせるパラメーターは設定が難しいので、何度も試してなんとなく自然な感じになるような値を見つけましょう。
波が出来たら、最後は
6.元の海となじませます。
順番に追っていくと合成写真だとすぐにわかってしまいますが、初めてこの写真を見たら、きっと水面に反射していると思ってしまうのではないでしょうか。
先程の波形で、少し波のような変形をさせた後、
レイヤーのタイプを『カラー比較(暗)』にしたところ、上手く元の海面となじんでくれました。
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まとめ
今回は、反射文字や反射加工について3種類の画像を使って紹介してきました。
どのやり方にも共通しているところは、
- 反射させたい部分をコピペ
- バウンディングボックスで向きを反転させる
です。
基本的なやり方はどれも同じで、そのあと
傾かせたり、トーンカーブで黒くしたり、グラデーションを使いながらぼんやりとさせたりフィルター機能を使ったりして別の効果を追加してます。
是非参考にして下さい。
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