背景を削除して被写体だけを残すテクニックは、Photoshopの基本中の基本です。個人出品(BASEやフリマアプリ、個人ECサイト等)としての商品写真やポートレートなど、さまざまなシーンで役立つスキルです。
被写体だけ残すテクニックを身につければ、個人として売り上げUPや会社でのプレゼン資料に役立つこと間違いなし!
この記事では、初心者向けに背景の削除と透過の方法をわかりやすく解説します。
Photoshopで対象となる画像を開く
まずは、Photoshopで背景を削除したい、対象となる画像を開きます。
- Photoshopを起動し、**「ファイル」→「開く」**をクリックして、編集したい画像を選択します。
- 画像がキャンバスに表示されたら、背景を削除する準備が整いました。
もっと簡単にファイルを開く方法は、Photoshopを起動したら、編集したい画像(写真)ファイルをドラック&ドロップでも編集画像を開くことができます。
今回は上記写真のケーキだけを抽出して、
背景のテーブルと白いお皿を消していきたいと思います。
被写体を選択する
背景を削除すると被写体だけを使って、別のイメージに見せることができます。
ちなみに上の写真は背景を消して、少しだけケーキ部分のレタッチ(明るさ・色味補正)しています。レタッチについては別の記事で書いてますので、今回は背景を消す内容に絞って進みます。
背景を消す為にはまず被写体を選択する必要があります。
Photoshopには、選択ツールがいくつかありますが、初心者でも使いやすい「クイック選択ツール」または「オブジェクト選択ツール」を使用します。
クイック選択ツールを使用する方法
- ツールバーから**「クイック選択ツール」**を選択します(アイコンはブラシの形に点線が付いたものです)。
- キャンバス上で削除したくない被写体をクリック&ドラッグして選択します。ツールが自動で境界を検出し、被写体部分を選択してくれます。
ギザギザしたところは、ブラシサイズを小さくして選択していきましょう。
※Alt+マウスの右クリックを押しながら左右にカーソルを動かすことで、ブラシサイズが調整できます。
オブジェクト選択ツールを使用する方法
- ツールバーから**「オブジェクト選択ツール」**を選択します(四角い点線のアイコンです)。
- 被写体の周りを囲むようにドラッグすると、Photoshopが自動的に被写体を検出して選択してくれます。
ただ、「オブジェクト選択ツール」の場合、PCの性能に大きく左右されますので、『あれ?PC固まっちゃった!?』と思ってもしばらく(1~2分)待って様子を見てみましょう。
Photoshopのフリーズ状態(処理中)が終わると、カーソルを動かすとPhotoshopのAIが自動でどの範囲を選択するのか色で教えてくれます。
被写体がピンク色になったところでクリックすることで選択範囲が作られます。
上記の場合はピンク色になったケーキ部分を選択してくれます。
選択範囲の微調整
- 被写体の選択が不完全な場合(部分的に少しはみ出してしまった時など)は、**「選択とマスク」**を使用して選択範囲を調整します。細かい毛先や境界線をきれいに整えることができます。
背景を削除して透過する
選択範囲が決まったら、背景を削除して被写体だけを残しましょう。
残したい部分 ⇒ 被写体を選択
選択範囲の反転 ⇒ 反転しないと被写体を消すことになってしまう為
- **「選択範囲」→「選択範囲を反転」**をクリックすると、背景部分が選択されます。また、「Shift+Ctrl+I」を押しても選択範囲を反転することができます。
- キーボードの**「Delete」キー**を押して、背景を削除します。これで、背景が透過化され、被写体のみが残ります。
- 『まだ背景は消したくない!』という時や選択範囲(被写体)のみ複製したい時は、選択範囲が表示されている状態で、「Ctrl+J」を押して、レイヤーを複製しましょう。
レイヤー1として、背景を消した状態の複製レイヤーが作成されました。
背景を白や背景が透明のPNGとして保存する
背景レイヤーは残したままで、複製したレイヤーだけに目玉マークを表示させます。
この状態にして、いよいよ保存をします。
保存(書出し)する時は、今作業中の画面に見えている状態を1つの画像ファイルとして書出しをするので、背景は非表示(目玉マークを非表示)させました。
背景を白で保存したい時
- **「ファイル」→「コピーを保存」**を選択します。
- 任意の場所(保存先のフォルダー)を選択して保存します。
画像を保存する時の形式は『JPEG形式』で保存しておけば、ほとんどの場合問題ないでしょう。
JPEGで保存する時は『マット:なし』にすると白背景になります。
『画質:12』(私はいつも12の最高)
『形式:プログレッシブ』としておけばまず問題ないでしょう。
ほとんどの場合、画質を調整するくらいでOKです。
こちらが私がいつもJPEG保存している時の『JPEGオプション』の様子です。
背景を透過させるにはPNG形式で保存
PNGとしてクイック書出しでも書き出せますが、当記事ではクイックではなくきちんとした書出し方法を説明します。
- **「ファイル」→「書き出し」→「Web用に保存 (従来)」**を選択します。
- ファイル形式を**「PNG-24」**に設定し、「透明部分」にチェックを入れます。
- 最後に**「保存」**をクリックして、透過PNGとしてファイルを保存します。
こちらは『Web用に保存』の設定画面です。ほとんどの場合は、写真を背景透明のPNG書出しするとかなり大きな画像サイズになってしまいます。
画像サイズは大きくなってしまいますが、一度試して実際に使いたい用途に貼り付けてみてから『画像サイズ』のところで大きさを調整していくようにしましょう。
画像サイズ調整などは、慣れです。
何回か実際に貼り付けたいファイルに配置していくと、その時毎にどの程度にしたらよいのか感覚がついてきますのでご安心を!
『PNG-24』と『透明部分』以外の設定項目は、いろいろと試していくと理解度は高くなると思います。
まとめ
以上が、Photoshopを使って背景を削除・透過する方法です。このテクニックをマスターすることで、デザインや写真編集の幅が大きく広がってくるでしょう。
初心者でも簡単にできる操作なので、ぜひいろいろな写真で試してみてください。
先程ケーキの部分を少しレタッチしました。と触れましたが、同じく食材を少し美味しそうに見せる為にレタッチする時のやり方を紹介してますので参考にどうぞ。
ポイントは、
1.レイヤーコピー
2.スクリーンにする
以上です。
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