今回は、Photoshopを使って白抜き文字の作り方を簡単に3つ紹介します。
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ところで白抜きってどういうこと?
『白抜き』の意味を間違って使ってたら恥ずかしいから教えてほいしな。
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はい、それでは簡単に説明します。
白抜きとは文字や輪郭に沿ってくり抜いたものを何も無いところ(=白いキャンバスや白背景の上)にのせて可視化させることです。
Photoshopで説明すると、マスクをかけてその部分(文字やロゴ)の色情報を無くすようなことです。
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ん~...
分かったような分からないような。
具体的に言うと、どういうやつのことを言うんですか?
簡単に言うと、このような状態↓のことを言います。
中央のグレー色プレートに『白抜きとは』という文字で穴をあけて、左半分は何もない白背景、右上は黄色、右下は水色背景の上に置いたら、下の色(模様)が見える様子のことを白抜きと言います。
また、一般的な白抜き加工とは、写真から被写体だけを切り抜き、まわりの背景を白くしたものを行ったりします。
やり方については、次の記事をご覧ください。
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それでは、Photoshopで白抜きの操作方法を紹介します。
また、中抜き文字の作り方も追加しましたので、そちらも合わせてご覧下さい。
白抜き文字の作り方3つの紹介
白抜き文字の作り方を簡単な方法から3つ紹介します。
文字マスクツールを使った白抜き方法(1つ目の方法)
まずは、Photoshopで文字を白抜きする、最も簡単な方法から紹介します。
Photoshopのカンバスを開いたら、『文字マスクツール』を選択します。
すると、カンバス上はピンク色(デフォルト値はピンク色)になり、そこへ好きな文字を打ち込み、決定(〇を押す)します。
すると、打ち込んだ文字の形で選択範囲が出来ます。
この文字(の選択範囲)で、Deleteを押せばこの破線部分が切り取られますので、白く切抜き文字の完成です。
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白い背景に白抜きをしても何も見えないので、白く切り抜きたい写真を先に用意して、その上に『文字マスクツール』で文字を書いて、Deleteを押す。
というのが一般的なやりかたです。
ちょっと分かりにくいですが、うっすらと白い破線の選択範囲が出来ました。
そして、Deleteをおすと、このように文字に沿って写真が切り取られました。
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ただ、これだと単に写真の上に白色で文字を書いたのでは?
というようにも見えてしまいますので、竹やぶ写真の下にグラデーションを入れてみたいと思います。
この様に文字マスクツールの下にグラデーションを入れました。
すると、こうなります。
文字のところに写真レイヤーの下のグラデーションカラーが表示されましたので、この文字のところは切り抜かれて、その下の色が見えていることが分かります。
自由にレイアウトした文字で白抜きする方法(2つ目の方法)
次はこのような文字で白抜きをしてみます。

おっ、なんか斜めに影みたくなっててカッコいい!
どうやってやるんだ?
斜めの影みたいな作り方は、別記事

を参考にして下さい。
レイヤー構成はこのようになっています。
文字ツールで文字をいれたら、丸く囲ったあたりを Ctrl を押しながら左クリックすると、文字の形で選択範囲が作られます。
選択範囲ができたら、白くくり抜きしたい(白抜きしたい)背景写真レイヤーを選択して、『Delete』ボタンを押すと、その部分が削除されて白抜き文字になります。
この時のレイヤー構成、サムネイル画像を見るとより分かりやすいので確認してください。
この様になっています。
文字に沿った選択範囲で竹やぶ背景写真を部分的に削除したので、文字ツールのレイヤーは非表示にしてます。
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表示のままだと、文字ツールで書いた文字と色がそのまま残っているので、切り抜くというよりは、竹やぶ背景写真の上に文字を書いた状態のままになってしまいます。
ただ、これだとベースとなる写真を部分的に削除してしまったので、ちょっと文字サイズ変えたい時は消してしまった部分の復旧が出来ません。
そうならない為に覚えたいのが、文字の選択範囲でレイヤーマスクです。
文字レイヤーと背景はそのままでレイヤーマスクによる白抜き(3つ目の方法)
次は、このレイヤー構成のように、上記の方法で文字の輪郭に選択範囲を作り、レイヤーマスクをかけます。
すると、こうなります。
一見、先ほど(選択範囲で竹やぶレイヤーを部分的に削除)と同じですが、レイヤーマスクで非表示にしている状態なので、元の写真情報は消えていません。
見えなくしているだけなので、必要に応じて元の状態を復活させることが出来ます。
レイヤー構成で、サムネイル画像を見てみるともっと分かりやすいと思います。
この様に、レイヤーマスクで部分的に見えなくした状態になっています。
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レイヤーマスクの概念は慣れないとなかなか理解しにくいですが、Photoshopではマスクツールをうまく使えるようになると、表現出来る範囲が飛躍的に増えるので、是非覚えていきましょう!
私の場合は、原理や理屈で覚えるより、何度もやってみて感覚的に覚えてきました。
レイヤーマスクについて、もっと詳しく知りたい!
という時は、次の記事も参考としてください。

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白抜き写真の例
例えばこちら、別で撮影した写真で、丸い『ART DESIGN』とくり抜かれているプレートを別の背景に重ねて、文字のところを白抜きしたいと思います。
この様になりました。これにレイヤー効果をつけると、
この様に立体的にすることもできます。
ここまでは、文字でくり抜いた表現でしたが、次はテキスト文字そのものの中抜き方法について紹介します。
ψ あわせてオススメ記事 ψ
Photoshopで文字の中抜き方法
白抜きと似たような表現方法として、文字の輪郭だけを残して中の色を抜いてしまう方法を紹介します。
写真や絵の上に文字ツールで文字を書きます。
レイヤースタイルの「境界線」で縁取りの表現
次は、レイヤースタイルで境界線を選択して、文字の境界線に別の色を入れます。
テキスト色の塗り量を0%にして中抜き文字の完成
レイヤースタイルの境界線で縁取ったら文字に対して、塗りを下げてみましょう。
すると、上記のように文字の中の色を抜いた表現の完成です。
また、この塗りはレイヤースタイル内の「塗りの不透明度」と、リンクされている為、どちらを変えても同じ効果を得られます。
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白抜きと合わせて一緒にやってみてください。
まとめ
今回は、Photoshopを使って白抜き文字の作り方を3つ紹介してきました。
- 文字マスクツールを使い、切り抜く
- 文字からCtrl+クリックで選択範囲を作り削除する
- 文字から作った選択範囲でレイヤーマスクをかける
といった方法です。
どれも基本的には同じようなやり方で、違いは背景写真情報を残すか削除するかの違いです。
参考になりましたら幸いです。
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