今回は公園で見つけたクローバーの写真を元に、Photoshopを使って以下9パターンのレタッチ方法を紹介します。
- 明るさ・コントラスト調整を使った方法
- 自然な彩度を使う方法
- レイヤーの種類で全体を明るくする方法
- グラデーション効果を利用する方法
- レンズフィルターで変化を与える方法
- 周りをぼかして被写体を強調する方法
- パッチツールで自然に削除する方法
- 白黒にする方法
- コピペで埋め尽くした方法
紹介するのは、
当ブログの運営者(スネーィル)です。
宜しくお願い致します。
現在のPhotoshopスキルは、写真投稿サイト『写真AC』から毎月5000円以上をレタッチした作品などから収益をあげているくらいです。
初心者より1歩前に出たくらいの私ですが、それでも十分レタッチ効果は実感しています。
それでは、いきます!
レタッチ前のクローバー写真
まずは、レタッチの元となるのがこちらのクローバーの写真です。
薄曇りの朝、近所の公園で見つけたクローバーをスマホ(単眼レンズ)で普通に撮影したものです。
曇り空の木陰で撮影なので、
- 少しうす暗い
- 被写体に目立ったアクセントはない
ごく平凡な写真ですが、これから紹介するレタッチ方法でもう少し見映えのするクローバーにしていきましょう!
ちょっと暗い写真には明るさとコントラスト調整
まずは、真ん中のクローバー3枚の葉を中心に、明るさとコントラスト調整を加えたのが上の写真です。
元画像
元画像と見比べてみると違いが分かると思います。
方法は、
- クローバーより一回り大きく楕円形選択ツールで囲む
- 選択範囲の境界線をぼかす
- 調整レイヤーで効果を付けた
以上です。
実際の画像で説明すると、次のような感じです。
1.楕円形選択ツールで囲った範囲
2.選択範囲のぼかし
3.調整レイヤーで効果を乗せる
選択範囲を決めたら、ここ↑をクリック。
明るさ・コントラストを選択するとこうなります。
明るさを足すと、曇りの日や室内での撮影で光量が足らない時、気持ちの良い感じに仕上げてくれます
今回は、明るさ・コントラストの調整は、自動ボタンを押して、PhotoshopのAI機能にお任せで明るくしました。
- 明るさを +31
- コントラスト +51
次は素材の色を強調するのに簡単な方法を紹介します。
素材の色を綺麗に仕上げる自然な彩度の調整
こちらの写真は、上記の方法で明るくした写真に対して、クローバー3枚の葉っぱだけに自然な彩度の調整レイヤーを加えて、クローバーの緑を強調させた作品です。
方法は、
- クイック選択ツールでクローバーを選択し、選択範囲の輪郭を少し外側へシフトして境界線をぼかす
- 自然な彩度の調整レイヤーを被せた状態
です。
この様に選択範囲を作りました。
こうすることで、被写体がどれか分かりにくい写真でしたが、少しだけクローバーを強調できたと思います。
- 自然な彩度 +40
- 彩度 +23
次は、レイヤーの重ね合わせで全体を明るくする方法を紹介します。
レイヤーを重ねて全体を明るくする方法
やり方は、
- 元のレイヤーをコピー
- レイヤーの種類を『スクリーン』にする
- コピーしたレイヤーの不透明度を調整
以上です。
始めに紹介した方法と、このレイヤーを重ねて、スクリーンにした方法の違いは、
- 選択範囲を作って明るくする場合(部分的に調整レイヤーで明るさ調整ができる)
- レイヤーコピー+スクリーンの場合(写真全体に適用してしまう)
ざっくりとですが、こんな感じです。
最終目的(ここでは明るくする)は、ほぼ同じです。
しかし、複数の方法を知っていると、時と場合によって使い分けが出来ますので、是非試して下さい。
もっと慣れてくると、こんなのもできるようになります。
グラデーション効果で被写体を強調する方法
次はこちらの作品です。
上記までの方法は、明るくする方法でしたが、今回は周りを暗くして被写体を引き立たせる方法です。
クローバーを中心として周りを暗くなるようなグラデーション効果を付けてみました。
この方法でもクローバーが強調されて、何を撮影した写真なのか分かり易くなります。
方法は、
1.調整レイヤよりグラデーションを選択
2.グラデーションのスタイルを円形、逆方法にする
3.グラデーションの不透明度と色の設定
不透明度は30%にして、周りの影になる部分は黒にしました。
(お好みで調整してください)
レイヤー構成はこのような感じです。
以上です。
この、グラデーション効果を使い周りを暗くする方法の場合、今回のようなクローバーの写真よりも、夜や暗闇などの暗いイメージづくりの時に向いていそうです。
具体例なんかあるとわかりやすいなぁ。
例)元写真と周りをグラデーション効果で暗くした方法
この写真↑を使い、グラデーション効果で周りを暗くします。
周りを暗くして、ちょっとだけきのこの中に光を付け加えてます。
次は、写真全体の印象を変えるレタッチ方法の1つを紹介します。
レンズフィルターで印象を変える
次は、2種類のレンズフィルター写真について紹介します。
- 黄色を60%
のレンズフィルターをかけて、なんとなく夕方に撮影したようにしてみました。
- 緑色を40%
こちらは、緑色を足したことで、なんとなく初夏を思わせるように感じるのは、私だけでしょうか。
どちらの写真も『レイヤー重ね+スクリーン』で全体的に明るくしてからフィルターを乗せてます。また、レンズフィルターは別レイヤーになっているので、
目玉マークですぐに切り替えて使うことが出来ます。
レンズフィルターは、色被りしてしまった時にも反対色を被せることで、自然な感じにしたり雰囲気を変える時に便利な方法です。
この写真にオレンジ系のレンズフィルターを被せたると、
こんな風になります。
なんとなくオレンジ系のレンズフィルターを被せた方が美味しそうに見えるなぁ。
お腹がすいてきたぞ~!!
次は、被写体(クローバー)を強調する方法の紹介します。
被写体以外をぼかして被写体を強調
クローバーの3枚の葉をクイック選択ツールで囲み、それ以外の背景を『ぼかしフィルター』を使ってぼかしました。
ここでもまず、レイヤーコピーのスクリーンを使い、全体的に明るくします。
その後、
- 元レイヤーを選択
- クイック選択ツールで3枚の葉と茎を選択
- フィルター ⇒ ぼかし ⇒ ぼかし(レンズ)
とクリックしていきます。
その後、ぼかしレンズの設定画面が出てきたら、
半径の数値を大きくしていくと、周りがぼけてきます。
こうすることで、ピントが合っている部分の被写体(クローバーの葉)を強調することが出来ました。
次も被写体を強調する方法として、不要な物を消す方法を紹介します。
パッチツールを使い不要な物の削除
こちら↑は、中央のクローバー以外を違和感があまりないように周りを消した方法です。
元の写真と比べると、右側に映っているクローバーや左の方にぼやけて映っていた葉っぱが消えているのが分かると思います。
元画像
不要な部分を消す方法は他にもたくさんありますが、今回は元の写真を活かしつつパッチツールを使って、最後に
- レイヤーコピー+スクリーン
で少し明るくしました。
また、次の記事では不要な物を消す方法について詳しく書いてますので、合わせてご覧ください。
次は周りを白黒にして、被写体を強調させる方法を紹介します。
背景を白黒にして被写体を強調させる方法
まず、白黒にしたいところを選択範囲で囲みます。
というより、色を残すところを選択範囲(クイック選択ツールなど)で囲み、選択範囲の反転をした方が早いし楽です。
方法は、
- クローバーと茎を選択範囲で囲む
- 選択範囲の選択範囲の反転をする
- レイヤー効果の白黒を選択
です。
あとは好みで、
- 色調補正 ⇒ レベル補正
などを加えて完成です。
次は、コピペです。
被写体をコピペでたくさん増やした
次はこれです。
こうなってしまうともう何が何だかよくわかりません。
方法は、
- クローバーの葉3枚をクイック選択ツールで選択
- コピー&ペースト
以上です。
貼り付けた画像は別レイヤーになっているので、回転や反転などを使い、一面クローバーだらけにしてみました。
まとめ
今回は、1枚の写真(クローバーの葉を被写体)を簡単にレタッチしてみました。
- 明るさ・コントラスト調整
- 自然な彩度で被写体を強調
- レイヤーの重ね+スクリーンで全体を明るく
- グラデーション効果で周りを暗く
- レンズフィルターで印象の変化
- 周りをぼかして被写体を強調
- 背景の不要物をパッチツールで自然に削除
- 背景だけ白黒
- 被写体だけのコピペ
これら9つのパターンで仕上げてみました。
また、それぞれを組み合わせて使うと、よりレタッチの幅が広がると思います。
今回のレタッチの内容は、この本で紹介されてる内容のほんの一部です。
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