マーケティング業界で働いている方々の体験談を紹介します。
4回に渡って紹介ていく、生の声の第1回目は、「小中学生向けマーケティング業界」です。
業界によって必要なスキルやお給料は随分と違いますが、どこの業界でもマーケティング業界という大きなくくりでは、共通するところがありますので、
マーケティング業界で働いてみたい。と興味を持っている方は、是非参考にして下さい。
小中学生向け教育教材のマーケティング業務内容とは
小中学生向けの教育教材を販売するため、保護者を含めた情報を収集してニーズのある時期や平素接している媒体などを調べて広告を出稿するのが主な業務内容です。
また、住所を取得した顧客に対してはDMを制作・発送して購入を促して購入しやすくしたり、逆に購入しにくい時期の対策としては、割引や得点付与などを企画することも仕事の一部です。
この仕事の中で、広告制作からスタートして、経験を積んで全体の販売計画やメディア出稿計画の立案へと職務を広げ、最終的にディレクターとしてメンバー(外注さんや広告代理店さん)の制作物のクオリティコントロール(管理や指導)を行う立場となるお仕事です。
私は同職種で15年の経験があります。
メンバーとして3年、チーフクラスとして8年、管理職クラスとして4年程度働いて現在に至りますので、一通りのことは経験を積んできました。
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マーケティング業界管理職っていくらもらってるの?
私の年齢は、40代前半。
そして、現在の月給は45万~50万(残業などにより前後します)、賞与は100万円強。正社員として年収は800万~850万円。
恐らく教育関連のマーケティング業界での収入としては、高い部類に属すると推測します。もちろん、新人(メンバー)の時の積み重ねがあっての今の年収です。
正社員としての収入は、基本的には家族での生活費用(衣食住費用、住宅ローン、車の維持費など)としてその収入を使用しています。
しかし、最も大きい使用(支出)は、子どもの私立学校への学費(年間で80万円程度)の支払いとなり、子供の成長や進学と合わせてさらに増えていくので、貯金もしなければと思っているところです。
また、自分のマーケティング業界の経験を活かして、副業でWEBライターを行っており、そこからの収入は年間で約20万、月に2万円弱。
ここで得られる収入は、旅行や娘のために使用しています。
しかしながら、ここ最近は、水道光熱費などの高騰によって、副業収入は生活費の補填にまわしております。
マーケティング業界で大変だったこと
私はずっと教育関連商品で働いてきたため、ターゲットとなる相手は子供がほとんどです。
そうなると、自分の年齢が40代であるのに対して、10代以下の子供を相手とした制作物もあります。
問題点としては、漢字が使えない、難しい言葉がつかえない、長い文章が使えない、という制約の中で要件を網羅して訴求しなければならないので、その部分がかなり難しいです。
また、決して興味があるわけではないが、子どもの志向に合わせたデザインや表現をするために、子どもの間で流行しているアニメや漫画、雑誌やゲームなどをチェックしなければ流行についていけません。
小学生低学年向けのゴチャゴチャした世界観(子供は同時に視覚でたくさんの情報を吸収できるの)で、心身ともに疲労することが大変だと思います。
保護者に至っては、同年代で自分も保護者であるため、育児や子供との関わりの実体験がそのまま役に立っていることから、休日は積極的に家事をするようにしております。
マーケティング業界を目指す人へ向けたアドバイス
マーケティング業界で働くためには、まず対象となる商材などの広く浅い情報を仕入れ、大まかに全体像を把握するスキルは大変役に立ちます。
大人目線で見ると、ついつい枝葉末節な部分にまで目が及んでしまうのですが、そういった詳細把握欲を抑えて、広い視点(俯瞰)で情報収集、理解することが求められます。
それが出来たら、細部にわたるまで、データや顧客属性を分析して、カテゴリーごとに大枠の理解、詳細の理解をしておく必要があります。
ある意味では、物事を一側面からだけでなく多方面から確認する、寄りと引きの二視点を持ち、状況に合わせて、ピントを合わせる、フォーカスする、という行為が必要になるため、かなり精神的な、思考的な器用さが大切になるでしょう。
また、そういった行為の中で、個人の好みや志向からは離れた、俯瞰した視点や物の見方がないと、好みに左右されて方向性が定まらないことがあります。
ちょっと難しい表現を使ってしまいましたが、子供に対しての直感を刺激できるようにコーディネートしていくことが求められます。
マーケティング業界を目指す人へオススメの方法
マーケティングとしてお勧めしたいことは、常にテレビやWEBなどの広告や施策が誰向けのものなのかを意識してみておくことかと思います。
ターゲットを逆側から見抜くことで、マーケティングの結果として生まれた広告物を見る目、作る目が鍛えられます。
そして、取り扱う商材のターゲットとなりえる対象の会話を、電車やお店といった場所で多少耳に入れておくことでリアルなターゲット像(ペルソナ)を頭に入れておくことが役に立つと思います。
そして、最後に興味のある業界や商材でいいので、何が売れているのか、その理由はなぜなのかと考えてみる癖をつけるとよいでしょう。
売れる理由やポイント、売れ線が分かると、仕事でのマーケティング業務に直結していくと実感してます。
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