今回はPhotoshopを使って不要な物を消した8個の作品、ビフォーアフターを紹介します。
Photoshopをこれから覚えようとしている人へ向けた、初心者向けの内容です。
詳しいやり方はあまり触れてませんが、基本的には簡単な操作ばかり使ってます。
ほとんどの初心者向けの本で紹介してある方法ばかりなので、あなたの持っている教科書本と照らし合わせながら実践してみましょう!
やり方を詳しく説明しなくて自分で調べろって、なんか不親切じゃない!?
確かに。
しかしですね、それには理由があります。
先日、車関係のデザイナーさんと話しをする機会があったのですが、そこですごくPhotoshopの意識が高まりましたので、そのお話しを先にします。
プロのデザイナーが持つPhotoshopの意識
その彼は私よりも3つくらい年上の人です。その彼はデザイン関係の学校を卒業してからずっと車のデザインに関する仕事を25年間続けています。
そこで、Photoshopのことを教えてもらおうかと思って尋ねたのですが、返ってきた回答は簡単でした。
デザインのお仕事をずっとやってて、カッコいいですよね!
どうやったらPhotoshopの使い方とか早く覚えられますか?
すると、
今はPhotoshopの操作とかも必要だけど、僕は鉛筆から始めた古い人間なので、Photoshopだって最低限のことしか使ってないよ。
- レイヤー
- ペンツール
- パスツール
基本はこの3つだけ。
あとはやってれば必要なツールは勝手に覚えてくるし、
デザイナーの仕事では、Photoshopの使い方なんかよりもっと大切なことはあるよ。
それは、
アイデアと経験値
これに限るね。
その後もいろいろと教えてもらいましたが、
と教えてくれました。
そのアイデアを練りだす為には、膨大な経験値が必要ということも教えてくれました。
今の現在に限らず、昔もまったくの無からまわりの人達を魅了するデザインって、そんなのを作り出せる人は、1000人に1人とか、数万人に1人とか限られた天才だけ。
それでもデザイナーという職業が成り立っているのは、先人たちの膨大なテクニックやアイデアを学び、模写し、コピーして、そこからオリジナルなスパイスを少しふりかけて違うものを生み出す。
これがほとんどのデザイナーという職業です。
そのように教えてくれました。
この話しをしてもらったら、なぜかPhotoshopの使い方を学ぶことより、より多くの経験を積もうと思うようになりました。
そういう経緯がありましたので、この記事では、Photoshopでは簡単なツールだけど基本的な操作の一つ。
不要な物を消す。
これについて、まずは8枚の写真で不要な物を消した様子を書いていきます。
冒頭で上げましたが、詳しいやり方はあまり触れてませんが、多少は分かるように書いてるつもりです。
それよりも、ビフォーアフターの様子を見て頂き、あなたにはさらにプラスアルファした方法を試してもらいたいです。
それではいきます!
商品名を消してアイキャッチ画像用写真を作ってみた
まずは、こちらがアフター写真です。
これは、メーカーやブランド名を消した完成形の写真です。
フリー素材としてストックフォトサービスへ投稿用に作成した作品です。
ブランド名などを消してあるので、審査は通過して掲載されています。
少しですがDLもしてくれてます。
この作品で、削除作業に使ったメインのツールは、
- スポット修復ブラシツール
- コピースタンプツール
の2つです。
これらを使って、商品ロゴやブランド名を消してブログ記事や情報記事関係に使ってもらえるような作品に仕上げてみました。
修正前のビフォー写真はこちら↓です。
私個人で使う画像の場合でしたら、こちら(編集前)で少し明るくすれば問題ありません。
しかし、フリーとはいえストックフォトサービスへ投稿するには、商品名やメーカー名は分からなくしなければなりません。
そして、明るさや写真の傾きも修正して、画像を使用するユーザー目線に修正したのが先ほどのアフター写真
これ↑です。
次行きます。
Photoshopで虫食いの葉っぱも修正可能
つづいては、こちらのビフォー写真です。
スマホで記事をみてくれてる方は、画像を拡大してみて下さい。
上手く修正すれば奥行きを活かして、葉っぱにピントを合わせた写真にできそうですが、肝心の葉っぱが虫に食われています。
それでは早速修正したいと思います。
葉っぱの葉脈もそれっぽく再現出来て、修正することが出来ました。
使ったツールは、
- パッチツール
- コピースタンプツール
です。
この写真のポイントは、無くなってしまっている葉脈を似たようなところから持ってきて、自然になじませたとこですね。
そして、虫食い部分の修正が終わったら明るさを調整して完成です。
奥へ続く道は撮影時でピントがぼやけてますが、ぼかしツールを使ってもっとぼんやりさせれば、より立体感を出せたかもしれません。
手前にピントを合わせて、奥をぼかすと手前な被写体が際立ちます。
次いきます。
取り扱い説明シールもPhotoshopで削除
つぎはこちらです。
この写真ですが、本当は洗濯機に『排水口の定期的な掃除方法』の説明シールが貼ってあります。
ですが、ストックフォトに乗せるにはこのシールは無い方がいいかな。と思ったので消してしまいました。
使ったツールは、
- スポット修復ブラシツール
です。
次行きます。
周りに合わせて消してしまうパッチツール
つぎは、この500円玉とメモクリップを消してみましょう。
使うのは、
- パッチツール
です。
今回の場合は、自然な感じに消してもらう為、
- コンテンツに応じる
になっていることを確認しましょう。
この影や床に反射している部分も選択範囲で囲ってしまいましょう。
被写体ギリギリで囲むと、影が残ってしまいます。
パッチツールで消したのがこの状態です。
まだ少し影の残りがのこってしまってますが、これくらいだったらスポット修復ブラシツールや他のツールでも簡単に修正できますね!
次いきます。
コンテンツに合わせた塗りつぶしの良いところ
続いては、こちらの写真を使って、
- コンテンツに応じた塗りつぶし
をやってみたいと思います。
また、コンテンツに応じた塗りつぶしの良いところは、消した部分を別レイヤーで残してくれてますので、そこからやり直しもできるのが良いところですね。
ではいきます。
今回は、菜の花畑の中にいる人を消して、無人の状態にしていきます。
まずは、
- 投げなわツール
を使って消したい部分を選択していきます。Shiftを押しながら選択していくと複数個所を選択できます。
しかし、一度に全てを選択するのではなく数回に分けて行った方が個人的にはいいと思います。
つぎは、編集の中にあるコンテンツに応じた塗りつぶしを選択します。
すると、次のようなのが出てきますので、サンプリング領域オプションは自動にしておきましょう。
OKを押すと、次のように周りに合わせてうまく消してくれました。
コンテンツに応じた塗りつぶしを使って不要な物を削除した場合は、選択した部分を周りの画像からAIが自動で判断して、新たなレイヤーで被せて消すような方法です。
上に被せられたレイヤー(レイヤー0のコピー)の不透明度を下げてみると、ちゃんともとの画像が残っていることも確認できます。
そして完成したのがこちらです。
始めの画像と比べてみましょう。
ひとまず、良し!としましょう。
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次行きます。
コピースタンプで自然な感じに削除
次は、こちらの芝生の写真です。
実はこの写真、中央部とその周りに何かあったのですが、
- コピースタンプ
で削除してしまいました。
元の画像がこちら↓です。
中央部の大きな雑草と、周りのゴミなど黄色い丸の部分を削除することが出来ました。
また、複数のレイヤーを重ねて、サンプルを変えたりすると次のようなこともできます。
しかし、この場合はレイヤーに直接書き込んでいます。
レイヤー0の画像に、下の空の画像をコピーしています。
なので、あとから変更したい可能性がある場合はクリッピングマスクなど、別の方法を使った方がいいかもしれません。
次からは、実際に私が写真投稿サイト『写真AC』へ投稿する時のやり方で紹介していきます。
不要な背景と商品ロゴマークを消した方法
こちら、前回の記事
の説明用として撮影した時の写真ですが、せっかくなので写真ACの投稿用に撮りなおした写真です。
この写真の黄色く囲ったところを消したのが次の写真です。
大きく分けて2つ
- 背景の不要な物を消した
- Googleスマホなので、ロゴマークを消した
指の影の隙間に移りこんでしまったロゴマーク『G』は、
- スポット修復ブラシツール
で大まかに消して、指の輪郭がぼやけないように
- コピースタンプ
を使って、すぐ近くの指の輪郭を持ってきて消しました。
あとは、手とスマホ、背景をそれぞれ別々で明るさを調整しでて終了です。
レイヤー構成はこんな感じです。
次いきます。
複数の削除方法の組合せ
次はこのブロック塀に張り付いた植物を消していきます。
植物の部分を大まかに囲って、
- コンテンツに応じた塗りつぶし
で、見事に消えてくれました。
さらに
- コピースタンプ
を使ってみたいと思います。
こんな感じになりました。
ストックフォトの素材としてはいまいちなので、この作品は投稿しませんが、Photoshopを使うと画面に占める割合が多いものでも簡単に消すことが出来ます。
せっかくなので、このブロック塀の溝を使って少し手を加えてたアフター画像がこちら↓です。
こちらは、元画像の左下の溝が重なりあった部分を部分的にコピーして、ほかの3か所へ回転させて貼り付けました。
そして、ブロック塀の白い部分を
- コピースタンプ
で広げた画像のレイヤーを1つ下のレイヤーに用意しておき、重ねると次のようになります。
このままだとつなぎ目が明らかだったので、上のレイヤーを
- 消しゴムツール
で消して、なんとなく自然な感じにしたのが先ほどの
この画像です。
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まとめ
今回は、Photoshopで不要な物を消した方法について簡単に紹介してきました。
この記事内で紹介した方法は、
- スポット修復ブラシツール
- コピースタンプツール
- パッチツール
- コンテンツに応じた塗りつぶし
- 消しゴムツール
これら5つです。
どれもまだ作品と言えるようなものではありませんが、8枚の画像に手を加えてきた中で私のPhotoshopのスキルは少しだけ上達したと感じてます。
最後に、冒頭で紹介した
車関係で働く現役プロデザイナーさんのお話しであったように、プロになる為には
膨大な経験値が必要
ということばの重さが改めて心に響きました。
私はプロは目指しませんが、素人以上にはPhotoshopを使えるようになりたいですね!
そこで、私がPhotoshopで覚えたやり方の復習も兼ねて、次の記事を用意しました。
まだ項目は少ないですが、随時更新中です!
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